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Drupalバージョンアップ支援

 サイトを安全かつ持続可能に運用するためには、
定期的なバージョンアップが必要です。

Drupal 7、8、9はすでに公式サポートが終了しています。
これらのバージョンでWebサイトを運用し続けると、発見された脆弱性や不具合に対する修正パッチが提供されず、セキュリティリスクが高まる恐れがあります。
サイトを安全かつ持続可能に運用するためには、定期的なバージョンアップが必要です。

Support Status

Drupal各バージョンのサポート状況

Drupalのバージョンサポート状況備考
Drupal 72025年1月 サポート終了済み
Drupal 82021年11月 サポート終了済み
Drupal 92023年11月 サポート終了済み
Drupal 10Drupal 12リリース(2026年後半予定)と同時にサポート終了予定
Drupal 11現行の最新バージョン

※サポート状況は、利用環境やPHPのバージョンにより変更される場合があります。

Importance of Regular Updates

Drupalを定期的にアップデートする理由

Drupalを運用中のサイトはマイナーバージョン、メジャーバージョンが提供される都度、
アップデートを行っていくことが推奨されています。

  1.  セキュリティの確保

    Drupalでは脆弱性が発見されると、公式コミュニティからセキュリティパッチが提供されます。
    アップデートを行わない場合、既知の脆弱性を悪用されるリスクが高まります。

    Drupalでは脆弱性が発見されると、公式コミュニティからセキュリティパッチが提供されます。
    アップデートを行わない場合、既知の脆弱性を悪用されるリスクが高まります。

  2.  バグ修正とパフォーマンス向上

    マイナーアップデートやパッチには、不具合修正、処理速度の改善、UIの向上などが含まれています。
    継続的なアップデートにより、使いやすく安全なサイト運用が可能になります。

    マイナーアップデートやパッチには、不具合修正、処理速度の改善、UIの向上などが含まれています。
    継続的なアップデートにより、使いやすく安全なサイト運用が可能になります。

  3.  将来的なアップグレードへの備え

    最新のマイナーバージョンに追従することで、次のメジャーアップグレードをスムーズに行うことができます。
    アップデートを長期間行わずにいると、互換性のない変更が多くなり、大規模な改修が必要になる可能性もあります。

    最新のマイナーバージョンに追従することで、次のメジャーアップグレードをスムーズに行うことができます。
    アップデートを長期間行わずにいると、互換性のない変更が多くなり、大規模な改修が必要になる可能性もあります。

  4.  サポート期限の問題

    Drupalの各メジャーバージョンにはEOL(サポート終了)が設定されています。
    EOLを迎えると、セキュリティ修正が提供されなくなり、インフラの脆弱性や外部監査ツールの指摘対象となる可能性があります。

    Drupalの各メジャーバージョンにはEOL(サポート終了)が設定されています。
    EOLを迎えると、セキュリティ修正が提供されなくなり、インフラの脆弱性や外部監査ツールの指摘対象となる可能性があります。。

Drupal Version Numbers

Drupalのバージョン体系

Drupalのバージョンは、ソフトウェアの変更内容や互換性の影響を明確にするためのバージョン管理方式(セマンティック バージョニング)に基づいて、メジャーバージョンとマイナーバージョン、パッチバージョンに分かれています。

Drupalのバージョン表記

画像
Drupalのバージョン表記例

メジャーバージョン
(例: 9.x.x → 10.x.x)
 

メジャーバージョンのアップグレードには、非常に大きな変更や、新機能、後方互換性がない変更が含まれます。そのため、バージョンアップをする際は大規模なテスト実施など対応を慎重に行う必要があります。
Drupal 9からDrupal 10 アップグレード時には、テーマエンジンの変更やPHP要件の変更などが含まれました。

マイナーバージョン
(例: 10.1.x → 10.2.x)
 

Drupal 8以降、半年ごとにリリースされているマイナーバージョンは、後方互換性がある新機能の追加や、UI改善などが含まれます。比較的簡単にアップデート可能ですが、新機能による動作確認は実施した方が良いでしょう。

パッチバージョン
(例: 10.2.1 → 10.2.2)
 

パッチバージョンのアップデートは、バグ修正やセキュリティ修正のみで、機能追加やAPI変更はありません。難易度は低く安全と言われており、速やかにアップデートすることが推奨されています。

Upgrade Process

バージョンアップの流れ

Drupalをバージョンアップする際は、付随するモジュールや環境確認、テスト実施など、計画を立てて慎重に行う必要があります。

  1. STEP1
    事前調査
    事前調査

    ご利用中のDrupalやPHP、サーバーなどのバージョンチェック、モジュールなどの使用状況確認、コンテンツの状態などを詳細に調査し、アップデートによる影響範囲を分析します。

  2. STEP2
    開発環境でのアップデート
    開発環境でのアップデート

    バージョンアップ用の開発環境を構築し、Drupalのコア(本体)及び拡張モジュール、カスタムモジュールのアップデートを実施します。必要に応じてバージョンアップ非対応モジュールの代替対応や廃止されたAPIに対応するためのカスタムモジュールの修正などを実施します。完了後に機能が正常に動作するか検証(リグレッションテスト)を実施します。

  3. STEP3
    テスト環境での動作確認
    テスト環境での動作確認

    バージョンアップの手順書を作成し、手順に基づきテスト環境をバージョンアップ後、テストを実施し正常に動作することを確認します。

  4. STEP4
    本番環境へのリリース
    本番環境へのリリース

    テスト環境で確認済みの手順に基づき本番環境でのアップデート及び最終確認を実施します。

FAQ

バージョンアップFAQ

バージョンアップのときにサイトを止める必要はありますか?

A.

必須ではありませんが、状況によっては必要なケースがあります。
ステージング環境によるアップデート検証と本番環境への計画したリリースを行うことにより、切り替えの瞬間以外はほぼダウンタイムゼロでバージョンアップが可能です。
但しデータ移行を伴う場合、OSやミドルウェアなどの環境変更を伴う場合などは必要となる作業時間を「メンテナンスモード」に設定する場合があります。

バージョンアップのときにコンテンツの移行も必要ですか?

A.

パッチバージョンやマイナーバージョンでは基本的に不要です。
メジャーバージョンのアップデート時には利用状況によって必要な場合があります。Drupal 8以降のバージョンアップではあまり発生しませんが、利用しているモジュールの大きなデータ構造変更が発生した場合などに一部データの移行が必要となるケースがあります。

バージョンアップのときにサーバーの引っ越しも必要ですか?

A.

必須ではありませんが、状況によっては必要なケースがあります。
Drupalのバージョンアップに伴いOSやPHPのアップグレードが同時に必要となる場合などは、現在のサーバーを継続して利用するよりも新規にサーバーを設置しアップグレードをしたほうが安全かつ効率的に作業を実施できることから、アップグレード用の新サーバー環境を用意してバージョンアップを実施することがあります。
 

Drupal Site Audit

Drupalサイト監査

バージョンアップに関する以下のようなお悩みがある場合は、
デジタルサーカスが提供するDrupalサイト監査サービスをご利用いただけます。
Drupalサイトの監査を実施しています。

  • 今のDrupalサイトに問題がないか確認したい
  • バージョンアップの必要性が判断できない
  • 作業期間や費用感を知りたい

現在運用中のDrupalサイトを診断し、状況レポートを作成・ご報告いたします。

運用中のサイトについて、バージョンアップをご検討の方はお気軽にご相談ください。
安心・安全な移行をご支援いたします。